人気ブログランキング |

※沈淪於腐獄的平凡人生※


by Bellandys
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

花帰葬

その雪は白い花にも似て
滲んだ血は赤い花の様に
最初に見えたのは雪。
冷たく白い、それは花に似ていた。
白銀の光の中、少年の淡く微笑む顔
自らを呼ぶ声
さしのべられた手。
思い出せなかった。
知っているのか、知らないのか、それさえも。
少年が名を呼んだ。
終わりを告げる冬を謳うその名を、
自己として受け容れる。
己を己として知る、最初の手段として。
それは、容易い筈だった
その名の意味する先に何があるのさえかも忘れていたのだから
世界が壊れる夢を何度も見た
幾度も果てなく続く白い世界の夢を
まるで眠りにつくかのように
そうして最後に気付くのだ、これは夢ではないのだと
ひとのいのちが砂のように流れて消えてゆくのがかなしいから
かみさまはそうならない世界を作ろうとしたの
たったひとりを、別にして
鳥は目覚めを謳う
鳥は刻を告げる
片方はあるものの死を
片方はあるものの生を
ただ、鳥が祈るのは輪廻の終焉

降り止まぬ雪、散る花びら この世界はどうしたら、きみに償えるだろう?
by bellandys | 2005-11-06 00:51 | 遊戲什記